宇野 毅(農機営業部)

仕事を知るボスメッセージ宇野 毅(農機営業部)

BOSS03代理店やお客様との
取引を通じて静岡製機ブランドの
信頼を築き上げる。

宇野 毅Uno Tsuyoshi
所属|農機営業部 部長
2014年に、当社は創立100周年を迎えました。これは単に会社が100年続いたということではなく、100年間にわたって当社の製品を愛用していただいたお客様がいるということです。農機営業部では主に農家の方を対象とする「農業機械関連製品」を取り扱っていますが、農業という国の基幹を支える産業に貢献してきたことが、当社が長い歴史を重ねることができた最大の理由といっても、過言ではないでしょう。
当部門で取り扱っている「農機」とは、例えば米麦乾燥機や低温貯蔵庫、さらには乾燥プラントといったように、農業の幅広い現場でご愛顧いただいている商品を指します。また、関連分野では当社の代名詞ともなっている水分計や不良米の選別に力をふるう色彩選別機など、ハイテク農業を支えるエレクトロニクス製品も、当社の得意分野です。これらの機器を全農やクボタ、ヤンマーなどのディーラーや、ライスセンターや菓子メーカーなど米粉を扱う施設に販売するのが、主な業務です。このようにBtoB取引なので、基本的にルート営業活動が中心といえます。
また、営業はお客様に一番近い位置にいますから、市場を分析し戦略を立てて新製品を企画するなど、将来を見据えた働きも期待されています。
インタビュー風景
近年、政策の転換もあって大型農家の方が増える傾向にあります。日本の農業の現場では、農業従事者の高齢化、担い手不足により耕作放棄地の拡大など課題が生じており、構造改革は加速度的に進むと考えられています。放棄された耕作地を代わりに引き受ける“担い手農家”や営農集団が増加していくでしょう。こうした新しい農家は、家族経営が主体だった従来の農家とは求めるものが違います。耕作地は広くても人数は少ないですから、必然的に高い効率化が求められていきます。私たちもニーズの違いを的確にとらえ、彼らに選ばれる商品企画、サービス提案ができるよう、個人の意識改革と組織づくりに取り組んでいます。

当社の営業にとって大切なことは、お取引先への技術的情報提供や修理対応などサポートを通じ、当社ブランドへの信頼を作り上げていくことです。従来は代理店より向こう側はなかなか見えない世界でしたが、製品のラインナップの拡充により、エンドユーザーとの触れ合いを通じてメーカーとしての末端提案や情報収集もできるようになりました。メーカー営業の喜びは、お客様の声を新製品の企画につなげたり大型案件を受注したりといった醍醐味にあると考えています。しかし、一方でお客様の喜ぶ顔が見られるという、素朴ですが根源的な喜びもあるわけです。静岡製機の営業は、ちょうどその両方が味わえる絶妙なポジションにいるのかもしれませんね。
インタビュー風景
静岡製機はメーカーですので、当社の営業は機械にある程度精通した“セールスエンジニア”の一面が求められます。
営業スタッフとしてのフットワークと、技術サポートスタッフとしての知識が不可欠ですので、新人教育は約半年と長めの期間を設定しています。この研修期間中に、工場やサービス推進課といった製品に密接した部門で基礎的な技術的知識を身に付け、お客様からの問い掛けにある程度答えられるようになってから営業部門に配属になりますので、文系の方でも安心してください。
また配属後も、年に一度の全国研修や適宜行われる技術研修を通じて、セールスエンジニアとしてのスキルアップをサポートし続けます。当社の営業は全国の営業所にいますから、研修は同窓会のような側面もあって、楽しみな行事のひとつにもなっています。

当社はこれまでずっと、国民の主食である米を支える重要産業の一端を担ってきました。それだけに、誠実で一生懸命仕事に取り組むことができる人材であってほしいと思います。スキルや経験は、後からいくらでも学習することができますが、誠実さや一生懸命さがない人には、学習そのものが難しくなってしまいます。対人関係においても、誠実な人物はお客様からの信頼を得て、多少不器用でも成績を上げるものです。
どんな仕事であっても楽しいことばかりではありません。しかし困難を乗り越えて目的を果たす達成感は、より喜びを高めてくれます。そんな喜びを分かち合える仲間をお待ちしています。