内山 裕司(海外営業部 兼 産機営業部)

仕事を知るボスメッセージ内山 裕司(海外営業部 兼 産機営業部)

BOSS04お客様・代理店と
社内を結び、「シズオカ」の
新たな魅力を全国・世界へ。

内山 裕司Uchiyama Yuji
所属|海外営業部 兼 産機営業部
農機営業部、海外営業部、産機営業部で構成されている、当社の営業部。私は、そのうちの海外営業部と産機営業部、2つの部門のマネジメントを行っています。ここでは、それぞれの部門の業務内容や特色をお伝えするとともに、新しく仲間に加わる皆さんと共に目指していきたい目標についてお伝えしたいと思います。
インタビュー風景
まず海外営業部では、当社の海外市場向けの製品と一部のOEM製品を、世界中の市場に向けて送り出しています。国内では本社に6名、韓国の子会社には2名が在籍しており、計8名のスタッフが担当するエリアに向けて既存顧客対応と新規顧客開拓を行っています。
当部門は、他の2つの営業部門と異なって、産業機器分野と農業機器分野のどちらの製品も取り扱っているのが特徴です。主流になっているのは、40年以上の歴史がある産業用製品。国外では「VAL6」のブランドで知られている業務用ヒーターや冷風機を中心に、北米・欧州全域・オセアニア・および東南アジアの現地代理店に向けた販売活動を行っています。また近年伸びているのが、静岡製機の柱である農業機器分野。日本と同じく米食文化圏である東南アジア市場をメインに、穀物乾燥機システムや水分計の販路拡大を図っています。

静岡製機の製品も含めて、多くの日本製品に向けられる海外の評価は「価格はそれなりにするが、品質・耐久性に優れる」というものです。特に当社製品は業務用に使われるため、お客様に販売した後のサービス体制が重要になります。お客様と直接関わるのは現地の代理店や販売店ですので、彼らと緊密に連携することで現地の文化を大切にしながら、お客様満足度の向上を目指しています。
2020年からの3年間は、コロナ禍でかなりの行動が制限されました。しかし海外向けの産機製品は、この代理店との強固な関係に支えられて、影響を最小限に留めることができています。他方、農機製品の販売網を構築中だった東南アジアでは、市場の混乱が収まっていない状況が続いていますので、産機分野の経験を踏まえて現地代理店との関係を強化し、改めて「シズオカ」ブランドの浸透を図っていきます。
インタビュー風景
一方、産機営業部は、業務用ヒーターや冷風機、加湿機などの環境を改善する製品群を中心に、電気乾燥庫といった比較的小型の製品を取り扱っています。国内6カ所の営業拠点に25名のスタッフを配し、既存市場でのさらなる販売増加と、新製品の販促、新規顧客開拓を行っています。これまでは業務用ヒーターが販売の主軸でしたが、気候変動による猛暑日の増加や省エネ気運の高まりに押されている冷風機や、コロナウイルスの感染拡大により大きな注目を集めている加湿機など、新市場が続々と登場しています。このチャンスを確実にとらえ、当社の柱となる製品を確立していくのが目下の目標です。

営業部すべてに共通することですが、当社では直販は行っていないので、販売店が売りやすいものを売りやすい仕組みとともに届けていくことが肝要です。またお客様の使い方も多様で、工場や学校など多くの人が集まる施設から、建設現場やイベント会場などの屋外まで多岐にわたります。そこで産機営業部では、代理店と共にお客様や現場を回り、どんな使われ方をしているか、どんなメンテナンスや改善が求められているかなどをつぶさに集めて「営業情報」という形で社内に展開する仕組みを整えています。この営業情報には、営業アシスタントを含めた営業所員が書き込んだお客様の声に加え、所長や部長によるコメントや今後の具体的な改善策を記入する項目があり、「いつ、どこで、誰が、何をするか」が明確になるようにしています。この仕組みにより、開発・製造・販売を一貫で結ぶ当社の強みを最大に生かしてお客様に還元するだけでなく、足や聴く力を使って情報を集めてきた営業所員のモチベーションアップを図っています。
当社は大企業ではありませんので、一人一人の業務範囲や求められる知識・経験は幅広くなります。しかしその分だけ、大きなやりがいと達成感を得られることは間違いありません。何より、自らが携わった自社ブランドの製品が、国内はもとより世界中のお客様に貢献していく姿を見るのは、営業部員として大きな喜びです。歯車のひとつとして回されるのではなく、自らが歯車を回せる仕事をしたい。そんな意欲をお持ちの方との出会いに期待しています。